法竹(ほっちく)について

こんにちは今日は法竹(ほっちく)についてお話ししたいと思います。

法竹(ほっちく)というのはですね。

あのー、虚無僧尺八のことですが、近代の尺八とはだいぶ違っていて、近代の尺八というのは明治以降に改良されたもので2つに竹を分断して、竹の中をですね綺麗にツルツルにして砥の粉や漆を入れて抵抗なく澄んだ音が出るように、つるつるにして西洋の音階に調律してあります。

それに対して法竹、虚無僧尺八というのは竹の節を抜いただけなので非常に自然の音に近い人間がコントロールしきれない雑味があり、音も小さい音です。

この二つそもそも考え方がだいぶ違ってると思います。

(※どちらが良くて、どちらが悪いという話ではありません)

おそらく明治以降にできた近代の尺八というのは楽器としてアンサンブルができるように雑味をカットしたり、全ての楽器が同じ音程で演奏できるように竹を均一化しています。

竹を均一化して人間に合わせる形となっています。

一方虚無僧尺八の方は一本一本個性があり長さも違うし吹き心地と音色も違います。

そして音程を他の竹とぴったり合わせるできないんすね、竹の節の間隔が一本一本違いますから人間が竹に合わせる、自然の方に人間が寄って行くという。

多分昔の日本人のありようというか、精神性や生活スタイルがそのまま音になったような感じだと思います。

もともとは虚無僧が精神修行のために呼吸を鍛え、吹禅をしていた法具の意味合いもあったのでしょうね。

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